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お役たちコラム

【クリニック内装】電気工事費が高い訳

クリニックの電気設備工事は百万円単位の費用がかかります。
照明器具であれば5万円もあれば立派なものが購入できるのに、なぜここまで高くなるでしょうか?

クリニックの内装についてきちんと内訳を理解することは、内装費の削減にも役立ちます。

電気のメーターや分電盤の設置費用
入居するテナントによって工事金額が大きく変わりますが、新築ビルの場合、電気のメーターや分電盤が付いていないと、設置費用を入居者であるドクターが負担しなくてはなりません。
例えば、電灯・動力メーター・分電盤と中のブレーカー代で30~40万円かかります。

ブレーカー容量の変更費用
分電盤が付いていても容量が足りない場合はドクター負担になります。
例えば、ブレーカーを容量の大きいものに変更し、テナントまでの幹線を太いものに引きなおすのに25~40万円かかります。

LAN配線
最近ではほとんどの開業医が電子カルテを導入しています。
内装工事側で配管してあれば電子カルテの業者や電話業者でも配線は出来ますが、各部屋へのLAN配管・配線を行い、差し込みジャックを設けるとなると対応しきれなくなります。
規模にもよりますが、30~50万円ほどの金額が別にかかってきます。
前もって内装工事で導入するか、別業者で導入するかを確認しましょう。

その他
・BGM用スピーカーの有無
・ナースコール(トイレからの非常呼出)
・呼出マイクの有無(診察室から待合室)
・トイレの人感センサー(トイレに入ると自動で電気がつく。節電対策に有効)

これらはある程度内装が出来上がってから、「そういえばないな」と気づくものです。
追加工事は可能ですが、あらかじめ設計に入れておくより高くつくことがほとんどです。
別途工事になるものは、初めからよく確認しておきましょう。

このように、入居予定の建物状況で内装工事の金額は大きく変わります。
クリニックの内装工事は実際に見積書をみてもわからない事柄がたくさんあると思います。
入居前に内装業者や専門家に確認して貰い、妥協せずに納得いくまで話し合いまし