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お役たちコラム

【クリニック開業 】開業時期を見極める

クリニックの需要季節

一部の診療科を除き、クリニックの需要には季節変動があります。
例えば、耳鼻科の場合は花粉の増える春先、皮膚科の場合はあせもや虫さされが増える梅雨から夏、内科の場合は風邪やインフルエンザが流行する秋から冬の需要が増えます。

開業時期をクリニックの需要が増える時期に設定することで以下にメリットが得られます。

☑ 需要に合わせた開業は告知のインパクトが大きく、早期の認知度アップを期待できる。
☑ 開業当初に来院が多いほど、やりがいを感じることが出来、モチベーションが向上する。
☑ 今後の資金繰りが不安な開業時に初診中心の患者が多く来院すれば、運転資金に余裕が生まれる。

開業すると月々のランニングコストなど金銭面での負担は予想以上に大きく不安なものです。
滑り出しにつまずくと、その負担が心理的に大きなストレスとなってしまうことも少なくありません。
開業時は不安要素をできるだけなくし、順調な滑り出しとなるように最善を尽くすべきということからも、開業時期は需要期に合わせたほうが望ましいでしょう。

最盛期の2か月前がベスト

需要期にこだわりすぎるあまり、職員の接遇など院内の体制が不十分な状態で開業してしまい、患者様からの印象が悪くなってしまっては元も子もありません。
きっちりと先生自身とスタッフのトレーニング期間を設け、院内のインフラをしっかり整備し、患者様の増加にも対応できるようにしましょう。
そのために、開業時期は需要の最盛期の2か月程度前にすることをお勧めしています。

しかし、すでにテナント料が発生していて開業時期を遅らせたくない」など、個別の事情もつきものです。
需要期にこだわりすぎて他の経済上のデメリットが生じないか、全体を見通し、よく検討することも重要です。