[metaslider id="78"]
お役たちコラム

【クリニック内装】ランニングコストを考えた内装

坪単価

クリニックの内装工事を行う上で、坪単価でコンペを行い、単価を下げることができたという話も聞くこともしばしばあります。
しかし価格が安くなった分、きちんとお得になっているのでしょうか?

安い金額で内装が出来上がるということは、材料や施工方法に差があるというこです。
数年もたたないうちに、あちこちが痛んできたというのでは困ります。
デザイン性や金額など目先のことにとらわれず、将来的にみてどうなのか、広い視野で検討しましょう。

照明と空調設備

照明
通常のコストの面で考えると、蛍光灯は普通の白熱電球よりも電気代が安いです。
しかし、すべての電気が蛍光灯でいいとも言いがたいものがあります。

待合・診察・処置などのほとんどの時間点灯させている場所は蛍光灯にしておくといいだろうが、トイレなどの頻繁に入切する場所ではスイッチを入れた時点で瞬時に点灯させたいので、白熱球のほうが優れていることもあります。
ただし、白熱球は頻繁に球が切れるので取替頻度が高くなるなどのデメリットもあります。

空調設備
コストを考えて、型落ちエアコン(旧式の製品)や能力の劣るエアコンを使う業者もいます。
確かに導入コストは下がりますが、冷暖能力が低くなり、常に運転状態にしなくてはならないことになり、結局、電気代がはねあがるケースもある。
また、エアコンに負荷がかかり、壊れやすくなるという弊害もあります。

また、最近では患者様のプライバシー保護のため、隣の部屋の会話が筒抜けになってしまう間仕切壁を天井まで立ち上げない設計方法は採用されていません。
そのため、「天井埋込型4方吹」タイプの空調が使えず、空調や換気設備の工事費を削減するのが難しくなります。
患者様の立場になり、長い目で見て最適の空調設備を選んでください。

患者様第一

開業前に、開院後の細かい部分にまで気を使い、設計を行えるかどうかが、長期的にコストを抑えられるかどうかの分かれ道です。
開業時に内装のコストダウンを実現したい気持ちも他医院との差別化のためにデザイン性で勝負したいという気持ちも当然お持ちだと思います。
その上で、根本的な部分をきっちりと抑えた内装プランを進めていきましょう。