後回しにされがちなスタッフルームこそ気を使って欲しい
スタッフルームを作る目的は、やはりスタッフがリラックスする時間を確保できるからです。
新築の場合は面積的な調整もしやすいのですが、ビルテナントの場合は決まった面積の中に患者さんに関わるスペースを優先していくので、どうしてもスタッフルームと院長室は後回しになり、隅に追いやられて狭いスペースになってしまいがちです。
労働環境から考えると、開業後のクリニックは患者さんであふれてバタバタしたり、緊張を強いられたりするため、昼休みの時間や休憩時にリラックス・リフレッシュできる環境が必要です。
心からリラックスできる場所がクリニック内にあるということは、想像以上にスタッフの雇用や就労のモチベーションに繋がります。
スタッフルームはクリニックの設計は重要な要素といえます。
内装設計時には、診療スペースよりも「雇用するスタッフ数」「院長室の機能として何を求めるか」が、実際の必要面積に関わってくる点が重要だと思います。
労働環境の福利厚生的な意味合いからも、今後のクリニックはスタッフルーム機能をより充実させることが必要になってきます。
スタッフ同士の交流を深め、人間関係を円滑にする
仕事をするうえで、スタッフ同士がコミュニケーションが取れていて、お互いの事を尊重しあえる関係であることは、仕事の成果や定着率につながります。
可能ならば大き目の机や座り心地のいい椅子、壁に囲まれた空間よりは外の光が入るような快適に過ごすことができる空間にすることができます。
また冷蔵庫、レンジがあるなどの配慮があると、スタッフルームで昼食などをとる機会が増え、スタッフ同士の交流につながります。