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お役たちコラム

人口に着目して開業地を選らぶ

開業地を選ぶポイント

2020年から外来医師多数区域に開業する医療関係者に対して、新しいルールが適用される事をうけ、実質2020年度以降、大都市での小規模クリニックの開業が難しいと考えられます。

そこでお勧めしたいのが、人口10万人当たりの医師数の少ない都市です。
例えば、岡崎市(129人)、船橋市(136人)、豊田市(150人)、東大阪市(153人)、さいたま市(169人)、いわき市(172人)、宇都宮市(183人)、豊橋市(196人)、横須賀市(196人)、豊中市(199人)が、200人未満で目立っています。

人口当たりの医師数が少ないという事は、それだけ競合院が少なく、安定した来院数と経営が見込めるという事です。

中核都市が狙い目!

例えば大阪府吹田市
2019年12月末時点での人口総数が373557人の中核都市です。
大阪市から電車で10分程で、大都市とはいえないものの、決して小さくはない都市です。

同じような人口の都市として、愛知県の岡崎市や宮市、豊橋市、長野県の長野市、群馬県の高崎市があり、これらは全て人口30万~50万人中核都市です。
生活に不便なほど田舎というわけでもなく、かといって大都市というわけでもなく、郊外の住宅地として暮らしやすい環境にあります。

こういった都市では物件を購入するにしても、賃貸するにしても、大都市に比べてれば安価です。

大都市での開業に憧れを抱く医師は多いかと思いますが、大都市圏からも通える中核都市の方が競合もすくなく穴場だと言えます。

人口増加率

開業地を決めるにあたり、もうひとつ注目して欲しいのは人口増加率です。
少子高齢化で人口が減少し続ける日本でも、人口が増加する場所があります。
総合ランキング2010-15 全国TOP10
順位 市区町村(都道府県) 2010-15
増減率
人口総数
2015
人口総数
2010
1 富谷町(宮城県) 9.67 51,592 47,042
2 粕屋町(福岡県) 8.03 45,371 41,997
3 長久手市(愛知県) 10.71 57,593 52,022
4 新宮町(福岡県) 22.93 30,339 24,679
5 吉岡町(群馬県) 6.49 21,086 19,801
6 豊見城市(沖縄県) 6.75 61,128 57,261
7 横浜市都筑区(神奈川県) 5.28 211,899 201,271
8 大津町(熊本県) 7.19 33,480 31,234
9 吉川市(埼玉県) 6.83 69,759 65,298
10 滑川町(埼玉県) 5.13 18,211 17,323

(出典:日経BP総研)
1位の宮城県富谷町は、全国的な知名度も低く、人口約5万人の小都市ですが、仙台市のベッドタウンとして多くのニュータウンが開発・分譲されている為、人口が増加しています。

2位以下の都市のいずれも大都市のベッドタウンであり、若い世代にとっては比較的、安価に適度な広さの住居が構えられる自治体です。
ですから、今後も夫婦や子どもの数が増えるだろうと予想されているのです。

競合医院が少なく、これからの人口増加に多いに期待の持てる、人口増加率の高い地域での開業もお勧めです。